バルサミコ酢

バルサミコとは「芳香がある」という意味。
良質なワインを長時間かけて熟成させた自慢のバルサミコはほかの食酢にはない甘みが味わえます。
良質なワインを、長時間熟成させて作り上げる、非常に手の込んだもの。

イタリア・モデナ産のバルサミコ酢のご案内


BIANCO

伝統的手法で濃縮ブドウ汁と白ワインビネガーを組み合わせて作られています。
12ヶ月以上オーク樽で熟成させることで特長のある芳香、旨味そして丸みのある格別な味わいに仕上がります。
【おすすめの食べ方】
通常のワインビネガーの代替えとして生まれたこちらの製品はブドウ汁の割合が高く、甘酸っぱい味わい深さが特徴的です。
野菜やサラダ、魚料理、卵料理またはチキンなどに良く合います。


LUNA

ブドウ汁とワインビネガーを絶妙な割合でブレンドし、7年以上寝かし、様々な香り木の樽に入れ替えながら熟成していきます。
オーク、桑、桜、そしてアカシアといった、いくつもの香木のエッセンスが加わり独特な味わい深さと香りのある貴重な芳香酢が出来上がります。
【おすすめの食べ方】
程よい濃度が、あらゆる食材、様々な調理方法に最適ですが、その中でも生もの、肉や野菜のグリルなどの仕上げがおすすめです。


SOLE

ブドウ汁とワインビネガーを絶妙な割合でブレンドし、11年以上寝かし、様々な香り木の樽に入れ替えながら熟成していきます。
オーク、桑、桜、そしてアカシアといった、いくつもの香木のエッセンスが加わり独特な味わい深さと香りのある貴重な芳香酢が出来上がります。
【おすすめの食べ方】
そのまま生でのご使用が理想的です。
魚料理や肉料理またはチーズ(パルメザンチーズとの相性は最高)、フルーツサラダやジェラート、クリームやエッグノッグにかけてスペシャルなデザートの仕上げに。

 


モデナのバルサミコ酢~IGPの誕生

モデナのバルサミコ酢は1000年以上の歴史がありながら、その希少さでイタリア中にその存在が知られるようになったのは1900年ごろから。バルサミコ酢への注目度が急上昇しているのに生産される量は需要に対して圧倒的に少ないので、バルサミコ酢はいつも「幻の食材」状態でした。貴重すぎて手に入らないという理由で、ついには「ニセモノのバルサミコ酢」が世界中に出回ることになりました。

そもそも「バルサミコ(Balsamico)」はイタリア語で「心地いい」「マイルドな」という意味をもつ一般的な単語です。つまり「バルサミコ酢」とは、ざっくりと「マイルドな酢」という意味です。ということは、世界中のどこでも誰でもカラメルで色をつけた、ただの酢を「バルサミコ酢」と呼んで製造、販売することができるのです。

そこで伝統的な製造方法に敬意を払い、製造コストを抑えながら、おいしいバルサミコ酢を造る方法への模索が始まりました。
モデナのバルサミコ酢の生産業者がそれぞれに研究を進め、1950年ごろになると「伝統的な製法のバルサミコ酢」とは別に、時間と手間を省いた一般消費用のバルサミコ酢の製法が確立され始め「伝統的でないけど、偽物でもないモデナのバルサミコ酢」が市場に並ぶようになりました。
ただ、これらのバルサミコ酢は、各々の生産業者が試行錯誤しながら生み出したオリジナルの製法で好きなように造っていた為、品質も味も「バラバラ」でした。
そんな時、品質と味のルール化を目指すきっかけになったのが「IGP」の獲得です。IGPはイタリア語で「Indicazione Geografica Protetta」。ヨーロッパ各地の重要な特産物を保護するためにEUが定める規格です。
モデナのバルサミコ酢生産業者たちは「モデナのバルサミコ酢」という名前の商品がおいしかったり、おいしくなかったりすることは、「モデナのバルサミコ酢全体にとってよくないことだ!」と考えたのです。
何年にもわたってモデナの生産業者たちはMIPAAF(イタリア政府・農林水産政策省)との研究を続け、ついに2009年にバルサミコ酢としての品質と独特の風味を保証するための細かなルールが確定し、新しい製法のバルサミコ酢が「IGP」として認定されたのです。


IGP Indicazione Geografica Protetta(地理的表示保護制度)
EUが定める地理的表示の一つ。
これを表示するためには、生産、加工又は調整(生産工程のいずれか)がその地域で行われること。
ある地方、特定の場所又は国を原産地としていること。
その地理的原産地に起因する固有の品質、評判・特徴を有していること。

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